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その500 さやえんどう 2020.6.17

2020/06/17


 今年の誕生日を迎えると99歳になる方がおいでる。
少し前に腰を痛めたことがきっかけで体調を崩し、入院なさっていた。
心臓、腎臓の具合は思わしくなく、回復は困難かと思われたが、
一時的であっても家に帰してあげたいというご家族の思いが強く、
在宅での療養をサポートする態勢を作って退院となった。
退院の日まで、言葉ははっきりせず食事もほんの少しだけだった。
 
 大丈夫だろうか。
退院したその夜にも具合が悪いと電話があるのではないか。
内心かなり気をもんだ。
だが、その心配は無用だった。
訪問のスタッフによると、退院した日にエンドウ豆の莢を自分でむいたとのこと。
食事もとれているようだ。
数日後、往診の予定を早めて診察に行くとベッドの上でニコニコしている。
眼の力が違う。
なぜこのように回復? 
いつもの薬、看護と介護のほかには何の治療もしていないのだが。
ご家族を含めた「家」の力であろう。
 
 7月、白寿の誕生日を無事に迎えられそうである。