新人教育

2017/04/29

四月も終わろうとして、世の中はゴールデンウィークである。
新入社員の方は、職場に慣れてきてほっと一息というところだろうか。

 

NHKの朝ドラ、前のはセリフが平板で面白くなかったけれど、今度の「ひよっこ」は面白い。
今、ヒロインが高校を卒業して、集団就職で東京へ出てきたところだ。
不安でたまらない新社会人生活が来週から始まる。

 

ある飲食店さんの場合。新しくアルバイトを数人入れたようだ。
店に入って座ると、その中の一人が私の前に立つ。注文を取るメモ用紙を持って。
でも、「いらっしゃいませ」とか「何にいたしましょう」とか言わない。
とくに愛想の悪い顔ではなく、こちらも注文するつもりでいるから、
あまり気にせずに「ビール」とだけ言った。

 

彼が最も新入りのようで、少し先に入ったらしい先輩からビールの注ぎ方を習っている。
運ばれてきたビールの味に、本質的にいつもと差はないが、やや泡が少ない。
お店の人に、「新人さん入りましたね。」と声をかけると、
「ええ、そうなんですよ。教育真っ最中で。」との返事だった。

 

カーテンの向こうの厨房から声が聞こえる。
食器洗浄機に入れる食器の並べ方を教えている。
「洗浄中に水圧で食器が動くから、グラスと皿は離して入れること」なるほど。
「サラダにとりかかる前には手を洗うこと」そりゃそうだ。
「バジルの葉のちぎり方は、、、」そこにも流儀があったのか。

 

うーん、新人は大変。覚えることはいっぱいあるし、慣れないことだらけだし。
だが、雇う方も今は忍耐の時期。
最近の子はすぐ辞めちゃう危うさがあるし、教えるのにもけっこう手間がかかる。
両方がんばれ!!